追記 :2016年12月10日
皆さんは芦名佑介という人物をご存知だろうか?
“芦名佑介/あしな・ゆうすけ1989年神奈川県、川崎生まれ。2004年、慶應義塾高校に入学しアメリカンフットボール部に入部。17歳でU-19日本代表選手に当時最年少で選出され、18歳でU-19 日本代表のキャプテンを務めた。慶應義塾大学4年時には約150人の部員をまとめるキャプテンを務め、大学卒業後、電通にてコピーライターとして活躍。その後プルデンシャル生命保険株式会社に営業として転職。14年、25歳という史上最年少の若さで営業所長に抜擢された。15年10月、同社を退職。単身渡米し、ハリウッドで舞台劇『BLOOD』に出演。現在は帰国し、国内で新たな活動をスタートしている。”
プルデンシャル生命時代に各種メディアに取り上げられ、ブログやtwitterなどのSNSを中心に圧倒的なスピードで一躍有名になった芦名佑介氏。
筆者自身は会社員時代から飲みに連れて行ってもらうなどお世話になっており、最近それぞれが自分の道を歩みだしてからは、今後お互いが進むべき道などを二人でコーヒー片手に話合う間柄になっている。
そんな芦名氏が、ハリウッド俳優を辞めて現在日本に帰国中、そしてこれから次のステップに移るという噂を聞き、芦名氏へのインタビューを実施した!(インタビューは7月実施)
インタビュー内容としては、今までメディアに触れられていなかった芦名氏の“弱点”について。“怪物”と呼ばれる彼に一体どんな弱い部分があるのか。
体格からは似つかわしく、普段はあまりお酒を飲まないという芦名氏を飲みに誘い出し、クラフトビール片手に彼自身のことについて様々な質問をぶつけてきた!
インタビュー前編
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芦名に憧れたら、その人の本質は変わる!
ーじゃあかんぱーい!芦名さん、本日はよろしくお願いします!
乾杯!こちらこそよろしく!
ーこうやって一緒に飲むのは本当に久しぶりですね!
マンシーズ(マンシーズ東京)以来じゃない?
ーそうですね、あの飲み会ももう2、3年前くらいじゃないですか?思ったんですけど芦名さんてFBとかでも飲み会の写真とか全然ないですけどお酒って普段は飲まないんですか?
そうだね、僕はあんまりお酒は飲まないかな。というのも僕にとってお酒は理性を飛ばすためにあって、本当に仲のいい仲間と飲みに行く時や本気で遊びに行く時以外は全然飲まないんだ。
あとは身体のことを考えるとやっぱりお酒は控えてほうがいいからね。
ー理性を飛ばすため。笑 身体のことというと、、、やはり筋トレをしているから?
うん。筋トレは日常的にしてるし、筋トレした後はお酒は飲めないからね。電通時代も上司とかに飲みに誘われてたけど、僕は「筋トレ行くんで!飲みに行きません!」て言って断ってたからさ。笑 しかもそれで上司も納得してくれてたし。
ーそれは芦名さんのキャラ勝ちですね。笑
事前にもお話ししていた今回の趣旨なんですけど、「今日は芦名の弱点を探る!」ってテーマで話しを進めさせてください!というのも今メディアに書かれている芦名さんて「怪物」とか「スーパースター」的なものが多くて、なんだか良い部分しか書かれていないじゃないですか。
だからこそ芦名さんの「これまでの挫折」だとか「逃げ出したくなる時」とかもっと人間らしい部分を聞いてみたいなぁって思ったし、きっと読者の方も知りたいと思うんですよ。
それはめっちゃ良い企画だと思う。是非なんでも聞いてください。
ーありがとうございます。じゃあ早速聞いていきたいんですけど、今芦名さん自身が周りから「スーパースター」のように扱われていることに関して、自分ではどう感じてるんですか?
今自分がいろんなメディアに出ているのは、単純に周囲の人に芦名佑介っていう人間に憧れて欲しいからなんだよね。というのも、人間を根本から変えるのはものすごく難しいことだってプルデンシャル時代に学んだんだよ。マネージャーをやっていて自分のチームに色々と指示を出すわけだけど、中々その人の本質って変わらない。
でも人って自分が憧れたものがあればそういう人になりたいって努力するでしょ?
Chris BrownもBruno MarsもMichael Jacksonに憧れて歌手になった。だからこそ芦名に憧れてもらって、その人が本気で自信だったり、行動力だったり、そういったものをその人の本質として身につけていってほしいんだよね。
だからこそ僕は今までの経歴とかも全て話しているし、過去にいくら稼いていたとかどんな学生時代、社会人時代を送ってきたとかもね。
ーなるほど。自分に憧れさせて、自分が今までどうしてきたかを伝えていって、そして周囲の人の中身を変えていくってことなんですね。
現在は日本で活動されているのを多くお見かけしますけど、プルデンシャルを辞めて、ハリウッドで俳優活動を始め、そして今は日本。具体的に現在はどんなことをしてるんですか?
まずアメリカに行って思ったことを話させて欲しいんだけど、僕はアメリカに行ってみてアメリカのことを分かったんではなくて、海外から見た日本のことがわかったんだ!何かっていうと日本人が一番力を発揮していないってことなんだけどね。
ー“日本人が一番力を発揮していない”というのは?
日本人が一番人間関係に悩んでる。アメリカにいる日本人が、アメリカに住んでいる日本人同士のしがらみですごく悩んでいるんだよね。本当にしょうもないことなんだけど。
ーせっかく海外に出ているのに、結局日本的な部分で悩んでいるんですね。
そう!日本の教育って自分自身で考えたり行動したりってすることの大切さを教えないでしょ?刷り込み的に集団で行動することを大切だって教えてる。
だからアメリカに住んでいる日本人も周りに依存しながら生きているし、そこの関係性で悩んでいるんだよね。だからこそ、僕はそういった日本人の人間関係を良くしたいなって思って今は活動しているんだ。
ー是非、具体的な内容を教えてください!
講演だったり企業に対するコンサルもそうなんだけど、やっていることを一言で表すともっと日本人に「勇気を持って行動しよう!」ってことを伝えているんだ。
人間関係なら相手の面と向かって自分の気持ちを伝えることだし、会社で発言するのも会社を辞めるのも、全て勇気を持って行動することが大切だと思うんだよね。だから日本人に勇気を持ってもらう活動をしているんだ。
ーちなみにそういった活動は仕事として?その活動で稼いているとか?
いや、これでお金は全く貰ってないんだよね。笑 というか、そういったことでお金を取ろうとも考えてないからさ。
今はTシャツ・短パン・スニーカーが勝負服
現在はTシャツ・短パン・スニーカーで講演会なども行っている。
ーお金のことで言うと、今までは年収何千万円って稼いでいたのが、今では一気にゼロベースになってしまったじゃないですか。
僕の芦名さんのイメージって、パリッとしたスーツを着て、すごくラグジュアリー感漂う人って感じだったんですけど、今はTシャツにハーフパンツ、スニーカーって感じでだいぶ雰囲気が変わりましたね!
プルデンシャル生命時代の芦名氏
https://www.facebook.com/yusuke.ashina
そうだね。今は講演する時もこのままの格好だからね。でも実は、アメリカから帰ってきて一番最初の講演の時には、スーツで行こうと思ってたんだ。でも、アメリカでずっと鍛えてたから身体がデカくなりすぎてスーツが入らなかったんだよ。笑
それで仕方なく私服で講演に行って、「私服で来てしまってすみません」って最初に相手に伝えたんだけど、相手側は全然僕の格好には気にしてなかったんだよね。その時に、「あ、この人たちは僕の外見どうこうではなくて、僕の中身とか話に興味を持ってここに来てくれているんだ!」って気づいたんだよ。それからはどんな場所にもラフな格好で行ってる。むしろこの格好でどこまでいけるかなってちょっと挑戦してるんだ。笑
ープルデンシャル時代は、転職後すぐに成果を出されたって聞いたんですが、正直言うと辛い部分もあったんじゃないですか?
うん、転職して営業を始めた時は辛いこともたくさんあった。保険の営業を始めて3週間は全く成果が出なかったんだ。個人事業主のフルコミッションの世界でだよ?本気で死ぬかもしれないって思った。笑
最初の月に会えたのは80人くらいで、70回くらいアポイントのキャンセルを喰らったよ。あの時は精神的にもだいぶやばかったんだ。笑
ー営業をするのも転職後が初めてだって聞いたんですけど、成果がなかなか出せなかった時に気をつけたこととか、自分の中で大切にしていたこととかは何かありましたか?
そうだね、営業も初めてで本当に分からないことだらけだったんだけど、僕がとりあえず続けたのはアポをとにかく入れ続けることだったんだ。周りはみんな営業で成果が出ないと、まず上手くいかせるための方法を考えるんだけど、僕の場合はとりあえずアポを入れ続けることだったんだよね。というのも、アポの件数が増えても結局営業力がないから失敗するでしょ?
そしてそれを続けていくと、なんで失敗するのかっていうケーススタディが本当にたくさん取れるわけ。そして僕は毎回なぜ失敗したのかっていう分析を必ずしていたんだよね。そしてそれをずっと繰り返していくうちに、失敗する言葉や失敗する行為をしなければ上手くいくことに気がついたんだ。そして自分の悪い点を修正していったら、失敗する数が減っていったっていうことだけなんだよ。
自分の全てを捨てる決断をした
https://www.facebook.com/yusuke.ashina
ー当時がものすごく大変だったということは、こうやって聞いていてすごくと伝わってくるんですが、辛すぎてプルデンシャルを辞めたいとは思わなかったんですか?
僕がプルデンシャルを続けられたのは、電通とアメフトを辞める決断をしたからなんだよ。まず電通という大きな会社を辞めてきたのに、もしプルデンシャルの仕事を途中で放り出したら格好悪すぎるでしょ?
それに当時はアメフトも日本のトップリーグのアサヒビールというチームでやっていて、自分のアメフトのキャリアでは一番良いプレイができてる時期だった。そういった自分の環境を全て捨ててプルに入る決断をしたから、プルを辞めるって逃げ出すっていう選択肢はなかったんだよね。
ー芦名さんの人生において、何か大きな失敗をしたことっていうのはありますか?
うーん、ないね。全くない。
ー今まで失敗を全くしてきてないと?
いや、もちろん失敗はしてる!あの時こうしておけば良かったなと思うこともある。でもそういったものを経験したからこそ、そこから成功ができるので、僕はそういったことは自分にとっては失敗だとは思ってないんだ。
ーそれもケーススタディの一つみたいな?
そうだね。それに僕自身、自分の人生は絶対に成功すると思っているから、今無職やホームレスになる経験っていうのは失敗でもないし全く苦でもない。もし「芦名」っていう映画を撮るとしたら、最後はハッピーエンドで終わると思ってる。だから、その途中には無職だったりホームレスっていうことがないと全体の内容的に面白くないでしょ?
ーなるほど。すごい物事の捉え方ですね。ちなみに今まで後悔をしていることとかもないと?
全くない。あ、でももし今死んだら後悔をすることになるかなと思う。というのも、実は僕は歌手になりたかったんだよね。
ーえ、歌手?笑
うん、歌手。なんでかというと、歌手ってめちゃくちゃ周りに影響を与えられるじゃん。だからこそ歌手になりたいと思った。正直ハリウッドに行く時も、俳優と歌手で迷ったんだ。
ーそうだったんですね!じゃあなぜ俳優を選んだんですか?
それは僕のレベルではすぐに歌手は難しいと思ったから。正直にいうと僕の実力はカラオケレベルだと思ってる。笑 でも俳優ならなんか自分自身がやれそうな気がしたから俳優を選んだんだよね。でも将来的には歌手もやってみたい。
ーちなみに歌いたい音楽のジャンルというのは?
R&B!英語でラブソングとか歌いたいよね。笑
ー芦名さんはハリウッドで俳優業を目指して実際に舞台も経験されたじゃないですか。でもなんで数ヶ月で辞めようという決断をされたんですか?
ハリウッドに行って分かったのは、ハリウッドのスーパースターとハリウッド俳優っていうのは全く別のものだということだったんだ。この違いっていうのは、本当にプロ野球選手とアマチュアの選手以上に違うものだと思う。
ハリウッドには俳優と呼ばれる人はごまんとして、ハリウッドで俳優業をしていても正直有名にはなれないし、お金も稼げない。というのも、例えば映画のキャスティングをするってなったときに制作側が俳優に求めるのは、俳優がその映画を通していくら稼げるかっていうとこなんだよ。
例えばレオナルド・ディカプリオが映画の主演になったら、それだけで数千億っていうお金が動く。なぜならば彼には固定のファンがいて、彼が主演になったってだけで絶対に観に行く人がそれだけたくさんいるから。でも無名の俳優がハリウッド映画の主演を任されても、そんなには稼げない、だって圧倒的に知名度が低いから。だからスーパースターになるためにはまず知名度をあげなきゃいけない。
ハリウッドで活躍しているマシオカだって、一度日本へ戻ってきて知名度を上げてからハリウッドへ戻ったりしてる。これも全てビジネスの戦略だからね。その点、僕が今ハリウッド俳優をしても、スーパースターにはなれない。多くの俳優はこの仕組みになかなか気づいていないから辞めていない。でも僕は俳優を始めてすぐ気がついた、だから僕はもう俳優業は辞めようって思ったんだ。
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