この話はある知人の一言から始まった。
知人:「そう言えば太郎、ヨーロッパにいるんだよね?イタリアとか行く?」
太郎:「うん!イタリアにはもう少ししたら行く予定!どうしたの?」
知人:「今携わっているアパレルの仕事でイタリアにラグジュアリーブランドの買い付けの予定があるんだけど、ちょっと手伝ってくれないかなー?」
太郎:「おー!それなんだか楽しそう!もし僕で手伝えることがあれば是非!!」
そして1ヶ月後にイタリア・フィレンツェに上陸。
この度、株式会社タナクロの田中社長及び、某日系小売企業の代表(今回は非公開)とご一緒させていただいて、ラグジュアリーブランドの買い付けに行ってまいりました!
え、でもあなたアパレルの経験なんて無いんでしょ?
うん、まさにそうなんです。
でも実は元々アパレルには興味があって、大学卒業後新卒で働く企業をラグジュアリーアパレルブランドで働くか迷っていたほど。
まぁ色々とあって、結局ビール会社になったのですが。
じゃあどんなお手伝いをしたのか?
それはね、
正露丸を社長お二人に差し上げたこと。
は、お前なに言ってんの?
と皆さん、そう思われたでしょう。
いやいや、ちょっと聞いてください。
僕は社長たちより後にイタリアに到着したんだけど、先に着いていた社長のお腹がイタリアの水か食事に合わなかったらしく絶不調。
そんな時に正露丸を持った僕が颯爽と到着。
正露丸を社長たちに差し上げる。
田中社長:「太郎くん、俺はこの正露丸を貰えたってことがイタリアに着いてから一番嬉しい瞬間だよ。」
太郎:「田中社長、実はこうなるのではないかと予感して、僕は以前より使用するのを控えていたんです。是非一瓶お使いください。(ゴマスリゴマスリ)」
という形で社長お二人のお腹を僕の正露丸が救ったわけです。
うん、本当のことなんだけどちょっと真面目に書きますね。
お手伝いした内容
僕はイタリア語は話せないけど、英語は大丈夫!
ということで、ブランド品の買い付け時や現地の食事の時に社長たちが伝えたいことを相手側に通訳するっていうのがメインの仕事でした。
あとは荷物持ったり、道案内したり。(一回バスの時間を間違えたけど)
どれだけお手伝いできたのかは僕自身では測れないけれど、社長お二人から「すごく助かったよ、ありがとう。」と言ってもらえたから僕自身も満足です。
それに加えて、今まで見たこともない場所に行けたこともすごく楽しかった!
一般の人には公開されていないブランドショップに入ることができたり
実際に社長たちの商談の場を見ることができたり
今までに知らなかった世界を知るっていうのは、すごく楽しいですね!
貧乏バックパッカーをしていると、絶対にこんな多くのラグジュアリーブランドに囲まれるなんてことは無い、というかそんなお店にも入る余裕もないんだけど、まさかイタリアでこんな経験ができるなんてね。
さらに言うと、最高のイタリアンもご馳走になりました。
1.5キロのTボーンステーキや(滞在中2回食べに行った)
最高のシーフードリゾット
お酒の会社に勤めていたのに、恥ずかしながら初めてデキャンタージュされたワインを飲んだし
本当に最高の日々でした。
滞在中に田中社長のこれまでの歩みを聞いていたんだけど、この人は本当に驚くべき人生を歩んでる。
学生時代はテコンドーで日本代表、そして日本一という輝かしい成績。
でも卒業後に勤めた会社を理由があって辞めてからは、フリーターとなり当時の彼女に食べさせてもらう日々。
毎日、スーパーで買ったワンカップを飲んでは荒れていたそう。
彼女の誕生日に安いチェーンの居酒屋にしか連れていけず、この環境から抜け出そうと決意して、その後必死に稼いだと教えてくれました。
現在は多方面から取材をされ、注目の企業にもあげられているタナクロ。
どん底を経験しているからこそ、田中社長はすごく強い人なんだと感じました。
本当に人生ってわかりません。
旅に出発してから、本当に多くの人に出会ってる。
会社勤めをしてたら絶対に出会わなかった人たちにね。
やはり僕にとっては、誰かと出会うっていうのが旅の醍醐味なのかもしれません。
この後は世界遺産が街になっているというローマに向かいます!
社長お二方、この度は本当にご一緒させていただきましてありがとうございました!
とても勉強になりましたし、そして一緒にいさせていただいた時間が楽しかったです!
またお会いできる日を楽しみにしています!