こんにちは、太郎(@taro8138)です。
つい先日、世界一周の旅から日本へと帰国しました。
218日間で世界中25カ国を旅し、様々な人に出会い、多くの事柄に触れてきました。
今回の記事では僕の旅を振り返りながら、旅を通して感じたこと、そして皆さんに伝えたいことを書いていきたいと思います。
世界一周に行こうと思った理由
帰国してよく聞かれるのが、なぜ世界一周へ行こうと決めたのかということ。思い返してみると、僕が世界一周に行こうと考え始めたのは、2013年の夏頃からでした。
社会人2年目となり、現状のままでいいのか、僕が本当にやりたかったことはこれだったのかという思いを持ち始めた頃です。僕の大学時代の仲の良い友人であり、MATCHAのCEOである青木優が学生時代に世界一周をしていたことなど、身近に世界一周経験者がいたということも大きく影響しています。
優について書いた記事
そして、元々僕自身が海外で働きたいという強い思いがあったことが、世界一周へ旅立とうと決意した一番の理由です。当時働いていた会社は一般的に大企業とされるところでした。しかしながら僕が希望する海外勤務のチャンスが入社直後の若手にはなく、すぐにでも海外へ行きたかった僕は転職を考えていたんです。
ただ、もし働いている企業を辞めたとして、その後自分が何をしたいのかがちゃんとわかっていませんでした。そしてその時に思いついたのが「やりたいことが分からないのなら海外で実際に働いている人に聞いて回れば良いんじゃないか」ということです。
こうして、「世界一周をしながら、海外で働く日本人をインタビューする」という僕の旅の形ができあがりました。
さらに、「僕が持っている悩みはきっと同世代でも持っている人がいるんではないか」という思いから、僕の活動をブログを通して発信し、日本にいる若者たちへ海外で働く日本人や海外で働くことについて、もっと興味を持ってもらうようにしようと考えたんです。
よく、自分探しの旅に行ってくると言っているバックパッカーがいますが、僕の場合は「明確な狙いを持った自分探しの旅」であったといえます。
世界一周へ行った理由について
世界一周を経験した自分自身の変化について
世界一周というものを経験し、自分がどう変化したのか考えてみました。
結論から言うと、旅に出る前と比べて性格が180度変わったとか、ジャングルの奥地やスラムのような場所で暮らせるような身体の強さや根性がついたかというと、全くそんなことはありません。
過酷な環境の場所にも行きましたけど、相変わらず風邪は引きやすいし胃腸は弱いです。ただ、旅に出る前と比べて少しだけ温厚というか大したことを気にしなくなったり、不便な環境を不便と感じなくなった自分はいます。
自分自身の身体や感情の持ち方については大きく変わってはいませんが、物事の考え方や視野の持ち方といって点では、とても変化がありました。
ただこれは、世界一周の旅によるものというより、僕が海外で活躍されているたくさん日本人の方々に会って、そういった方々のお話を聞いてきたからだと思います。
もし僕が日本人の方々にインタビューをするということをしていなかったら、この点での変化は有り得なかったでしょう。
インタビューをしてきた方々の多くが起業家だったということもあり、自分でビジネスを生み出すことの面白さや難しさというものを学びましたし、さらに海外で活躍されている方々から見る、日本人の弱みといった部分を知ることができたのは、大変大きな学びとなりました。
ベルリンで会った起業家に教わったこと
多くの人が憧れる世界一周、果たして会社を辞めてまで行く価値はあるのか?
僕自身は旅をしていた218日という期間において、会社を辞めたことに対する後悔といったものは一度もありませんでした。今まで仕事漬けだった生活からいきなり解放されたことで、「逆に何か仕事がしたい!」と感じることはありましたが、日本での会社員生活へと戻りたくなったかというとそんなことは全くありません。
しかしながら、世界一周というものに価値を見出せるかどうかは、本当にその人次第だと思います。正直、僕の場合はそれぞれの国における観光自体には1、2ヶ月で飽きました。写真を撮ることだったり、歴史的建造物が好きな人は新しい場所へ移っていくだけで欲求が満たされるかもしれません。しかし、僕の場合は新しい場所へ行くことよりも新しい人と出会うことの方が楽しかったです。
さらにいうとバックパッカーという立場上なかなかお金を使うこともできず、思い切り楽しめないことも多々あります。折角海外にいるのに美味しい食事は食べに行けずに、結局宿で自炊するなんて日常茶飯事でした。そんな生活をした時に、「こんなはずではなかった」と感じる人もいるかと思います。
そういったことを考えた時、自分が世界一周に何を求めているか、自分のテーマは何なのかといった点をしっかり考えることが大切になってきます。ただ闇雲に世界へと旅へ出るなどとしてしまうと、旅の現実や苦しさに打ちのめされて、もしかしたら後に後悔をしてしまう可能性もあるかと思います。
ただ僕の場合は自分がやるべきことが明確だったため、旅をすること自体に後悔はありませんでしたし、旅へ出るという決断を決めたことは間違いなく正解、そしてこの世界一周は価値のあるものだったと断言できます。
世界一周しろとは言わない。ただ日本人はもっと海外へ出るべきだと思う
僕は学生時代の頃から海外へ留学していたこともあり、一般的な日本人より海外と関わりがあり、考え方だって欧米により近い方であったと思います。
それでも日本の学校で教育を受けて、会社へ入って数年間働いていたら、しっかりと悪い意味での日本の色へと染まってしまっていました。
悪い意味での日本の色というのは、「集団の意思でしか動けずに個人の意思を持てていない」という点だったり、「自分の評価を自分で決められずに他人からの評価が全て」という点だったり。
簡潔に言うと、世間体ばかりを気にして周りからどう思われるかといったことしか考えられなくなってしまっていたのです。その結果自分が本気でやりたいことだったり、自分が本当に大切にしているものというものがわからなくなっていました。
しかしながら一歩海外へ出てみると、外国人の彼らは自分たちがやりたいこと、考えていることに正直でした。大学の授業は自分が学びたいことを選択しているから、将来の仕事もそれに直結しているものになるし、自分の意見を持っているからこそ10代の若者が政治に対して意見をするし、仕事だって自分の興味が無くなったらすぐに転職をする。
僕が会社を辞めて世界一周をするとなった時、そして旅をしている時に多くの人にこう言われました。
「太郎が羨ましい、俺も世界一周とかしてみたい」
そう言われた時、僕はいつもこう答えていました。
「したいならすれば良いんじゃない?会社なら辞めればいいし、学校なら休学すれば?簡単なことだよ。」
しかしながら、僕がこう答えた人で結局自分からその状況を抜け出して何かをした人っていうのは誰もいませんでした。
結局、みんなその時の環境から抜け出すという決断ができないんです。
自分のことだから自分で決断すればいいのに、結局は周りからどう思われるかといった部分を気にしてしまう人がほとんどだったんです。
外国人をイメージする時、日本人の中には外国人は自己主張が強くてわがままだという風に考える人がいます。でもこれってわがままではなくて、自分の意見を持っているという結果だと思います。
僕は日本人にも、もっと自己主張をして欲しいと思います。
でもそれは日本の同じ環境の中にいるだけでは、自分自身変化していくことだったり、そういう状況を経験することは難しい。だからこそ海外へ出て、自分自身で感じて欲しいんです。
今後、鈴木太郎はどうしていくのか
僕の世界一周は、「海外で働く」という一つの思いから始まりました。
その思いの通り、今後は海外へと働きに行く予定でいます。
そしてさらに、海外で働くこと以外にも僕の中にもう一つの目標ができました。
それは「日本人と外国人の接点をもっと促進するための場を作ること」です。
これに関しては、近い将来、3年以内に必ず実現させるつもりでいます。
ただまずはもう一度海外へ出て、そこでしっかり働いてきます。
まだ日本には滞在しておりますので、僕に会いたいであるとか、旅の話、僕の考えを話しに来てほしいという依頼があれば、当ブログの問い合わせもしくは、taro8138@gmail.comへと気軽にご連絡ください。
僕自身も、僕に興味を持ってくださる人に話をしに行くことを楽しみにしています!
最後に
世界一周という僕の決断を応援してくれた両親、祖父母、妹たち、そして気持ち良く送り出してくれた会社の同期、先輩・後輩、さらに旅先でお世話になった皆様、インタビューをさせてくださった方々、仲良くしてくれた旅の仲間たち、最後にブログを応援してくださった読者の皆様に本当にお礼を伝えたいと思います。
この旅は、僕一人の力では到底達成することのできなかったものです。
本当に皆さんのお力で、こうやって無事に世界一周を達成することができました。
世界一周という旅は終わりましたが、僕の旅はまだまだ進行中です。
これからもブログを通して僕の活動は発信していきますので、今後とも当SuzuTarogをよろしくお願いいたします。
2016.6.15
鈴木太郎