こんにちは!
旅するフリーランスの太郎(@taro8138)です。
現在はフリーランスとして働く僕ですが、新卒から3年間は大手ビール会社のサントリーホールディングスに総合職として務めていました。
大企業出身のフリーランスということで、大きな会社で働くことも個人(少人数)で働くこともわかっている僕に、よく学生たちから就活についての相談をされます。
そんな相談を受けるときによく感じるのは、学生の皆さんの圧倒的準備不足です。
学生の皆さんは、就活というものを目の前にして、何から手をつけていいのかほとんどの人がわかっていません。企業にしっかりと自分のことを知ってもらうためには、まずは自分自身が自分のことを知る必要があります。ただこの、「自分を知る=自己分析をする」という部分が一番大変なんですね。
この記事ではこれから就職活動をするにあたって、自己分析をする学生が必ずやっておきべき準備というものを5つのステップでお伝えしていきます。
この5つのステップを行えば、自分の軸をぶらすことなく自己分析を行うことができると思います。
まだ何から手をつけていいかわからないという方にはとてもおすすめですので、5つのポイントをおさえてみてくださいね!
それではここから各ポイントについて説明していきます!
[toc]1:自分のメモリーツリーを書いていく
参照:https://yu-goodsky-happychange.xyz/post-165-165
まず行って欲しいのは、自分を中心としたメモリーツリーを書いてみることです。
このメモリーツリーを書き出すという作業は、学生時代に何かを成し遂げたという実績がある人も、何も成し遂げていないという風に自信がない人どちらにもおすすめの方法です。
メモリーツリーを書き出すとは、自分を中心とした時に、自分のことや自分の周囲にあることをどんどん書き出していく作業のことです。この作業をすることによって、今の自分がどんなことをしているか、どういった環境に置かれているか、自分自身が何を大切にしているのかなどを知ることができます。
ちなみに自己分析におけるメモリーツリーで書き出していくべき事柄は
- 学業(専攻やゼミ)
- サークル活動
- アルバイト
- 趣味
- 海外留学やボランティアなどの課外活動
などであり、自分が実際に行っていること・やってきたことを書き出してきます。
メモリーツリーを用いるメリットとしては、深く考え込まなくても自分自身のことをどんどんと書き出していけることです。
自己分析を行う際に、ほとんどの人は自分自身のやってきたことなどを書き出していくと思います。ただ、一つ一つのやってきたことなどを考え込んでしまうと、書き出すスピードはとても遅くなってしまったり、手が止まってしまったりしてしまうんですね。
だからこそメモリーツリーを使って、書き出した事柄に関連することをどんどんと続けて書いていくことが大切なのです。
自分に関連する事柄がある程度書き出せたと思ったら2つ目のステップへと進みます。
2:書き出した「自分の成し遂げたこと(成し遂げられなかったこと)・強み・弱み」をまとめていく
2つののステップは書き出してみた自分の成し遂げたこと(成し遂げられなかったこと)・強み・弱みをまとめていくことです。
ちなみにこの3つをまとめていく順番は
- 自分が成し遂げたこと(成し遂げられなかったこと)
- 強み
- 弱み
の順番で行います。
これは、自分が何らかのことを成し遂げた(成し遂げられなかった)ことを起点として、どうしてそのことを成し遂げられたのか(成し遂げられなかったのか)、それは自分に◯◯◯な強み(弱み)があって、その強み(弱み)が理由としてその物事を成し遂げられた(成し遂げられなかった)と繋げられることができるからです。
わかりやすくまとめてみると
- ◯◯◯を成し遂げた→自分が持つ◯◯◯の強みをを発揮したから達成できた
- ◯◯◯を成し遂げられなかった→◯◯◯の弱みがあるせいで失敗した
ちなみに自分の強みと弱みを理由を付けて理解することで、それぞれ強みの仕事に対する活用の仕方や、弱みを補うための改善点・改善方法などのストーリーを組み立てやすくなります。
自分の強みと弱みを誰かに伝える際に、具体的なストーリーと一緒に話せるということは自己アピールにとても有利に働きます。
もし自分のメモリーツリーを行っても自分の強み・弱みがあまり把握できなかったという方は、こちらの記事「自分の強みがわからないなら、まずは客観的に診断することが大切」でも紹介している、リクナビNEXTが無料配信しているサービスのグッドポイント診断を活用することをおすすめします。この診断では8,568通りの答えからあなたの強みを診断してくれるので、自分が気がついていない強みを知ることも可能です。
関連記事:自分の強みがわからないなら、まずは客観的に診断することが大切
3:同じ大学のOB・OGに実際に会って話を聞く・話を聞いてもらう
ここまで
- メモリーツリーを使って自分自身について書き出す
- 自分の成し遂げたこと(成し遂げられなかったこと)・強み・弱みをまとめる
というステップを完了してきました。
ここまでくると、現状の自分自身のことについてはある程度は掘り下げられたかと思います。
そして自分のことがわかってくると少しずつ興味がある仕事や職種などがわかってきたのではないでしょうか?ここまでの段階に来たならば、次のステップは自分で考えるだけでなく、人に会ってその方の話を聞いたり、自分の今考えていることを伝えてみることが大切になります。
そしてこの時に会うべきなのは同じ大学のOB・OGの方々です。
なぜ同じ大学にこだわるかというと、多くの企業はまだまだ学生が通う大学や所属している部活・サークル・ゼミなどで学生のことを区別しているところが多いためです。
同じ大学のOB・OGに話を聞くことで、彼らがどのような就活をして、実際に経験したことなどを詳しく聞くことが可能です。特に、自分が希望する企業や職種で自分の大学のOB・OGがいるということは、またその企業で同大学の内定者が出る可能性があるということです。
自分が興味を持つ企業で働くOB・OGであれば、是非とも彼らの仕事の様子を聞き、自分のイメージとマッチしているかどうかを確認してみましょう。
またOB・OGと会う時に自分が行った自己分析についてアドバイスを貰うことも大切です。
彼らは自分が希望する会社で働く人材ですから、自分が行った自己分析を伝えることで、自分がその会社に合っている人物かどうか、適正があるかどうかの判断をしてくれるでしょう。その結果を聞いて、自分が足りないところ、考えが及んでなかったところを再度見つめ直すことが重要です。
ここでただOB・OGに会っただけということであれば、折角彼らが割いてくれた時間を無駄にしてしまうことになります。自分のために使ってくれた時間を、自分のブラッシュアップへ活かしましょう。
ただ学生の中には、部活やサークルに所属していなかったり、自分が希望する会社や職種のOB・OGがいなかったりする場合も多いと思います。そんな時は大手転職サービスのBIZREACHが展開している、自分が通う大学のOB・OGに話を聞くことができる「ビズリーチ・キャンパス」を利用してみてください。
このサービスは大学別に現役の学生と同大学のOB・OGを繋いでくれる訪問ネットワークで、自分の身近に就活のための訪問ができるOB・OGが少ない学生にほどメリットがあります。
また、「ビズリーチ・キャンパス」の利用者だけが参加できる企業インターンや、OB・OGとの交流会なども開催されるため、就活生は是非とも活用すべきサービスです。
4:自分が志望する会社・業界をしっかりと考える
OB・OGの方々と会ったことで、自分が興味を持っていた業界の内容や仕事の様子などを具体的に知ることができたと思います。
ただ机の前に向かって業界研究のための本や新聞を読むだけでは、それぞれの会社の中身はちゃんとは見えてきません。その会社・業界で働いている人に直接話を聞いてこそ、本当にその会社・業界に対して自分が興味を持てるかどうかが分かるのです。
また、その会社が大企業だから・福利厚生が良さそうだから・給料が良さそうだから・グローバルな雰囲気があるから、といったことで志望することは僕自身としてはあまりおすすめしません。
実際に社会に出て働いてみるとわかるのですが、仕事というのはいくら待遇が良くても自分の本当にやりたいことや自分の性格に合わないものであると、どうしても長くは続かないものです。こればかりは学生の皆さんにとっては理解に苦しむ点かもしれませんが、ただその会社が「なんだか良さそうだ」といったイメージで入社をしてしまうと、本当に痛い目にあうことも多いのです。
やはり自分が志望する企業を決める際には、
- 自分がどういった性格か
- 自分が本当にやりたいことは何か
- その会社でどんなことをしたいのか
といった具体的な理由をもって決めるべきです。
OB・OGの方々の具体的な会社や仕事の話を聞き、そしてその内容を自分の考えと照らし合わせて、本当に志望するかどうかをしっかり考えましょう。
5:志望する会社・業界での自己PRを書いてみる
自己分析における最後のステップです。
これまでのステップは準備段階でした。そしてこの自己PRというものが企業へのアピールをいう点で、とても大切なポイントとなってきます。
ここまでメモリーツリーで自分自身のことを洗い出し、そして自分の強み・弱みをどうやって仕事に生かすか、自分が働きたい会社・業界はどういったところかというところまで自己分析を進めてきました。
最後は自分が志望する会社・業界で、自分がどのように仕事をするか・自分のどのような強み・スキル・能力を使うことでその仕事で成果を出すことができるかということをまとめていく必要があります。
企業の担当者は学生時代にあなたが成し遂げたことではなく、あなたが何かを成し遂げる過程で身につけた強みを、その会社で発揮して仕事に活かせるかどうかを見ています。
だからこそ自己PRの部分においては、あなたの強みがその会社にとってどのようなメリットになるのか、あなたがその会社・業界でやりたい仕事をあなたの強みでどうやって成功まで導くかといった具体的なストーリーを用いてまとめてみましょう。
このストーリーを自分の言葉と経験を用いてしっかりまとめられたら、きっと企業はあなたと一緒に働きたいと思ってくれるはずです。自分がやりたいと思う仕事を自分の強みとマッチさせて、わかりやすく人に伝えることは簡単ではありません。しかしこの工程をしっかりと行うことで、あなたの自己PRはとても強いものになることは間違いありません。
自己分析は楽ではない
きっとこの5ステップをしっかりとやりきった学生の方々が感じるのは、「自己分析はとても大変だ」ということであると思います。
やはり自分自身がどういった人物かどうかというのは、時間をかけてじっくりと考えることでしか理解することができません。自己分析とは、今まで学生だった皆さんが社会人になるにあたって、初めて自分とじっくりと向き合うとても大切な期間なのです。
ここで自分としっかりと向き合えないと、あなたの就活はうまくいかない可能性が高いでしょう。
大変だと感じても自分のことをしっかりと見つめ直し、自分が心の奥底で何を考えているかしっかりと理解してくださいね!
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