こんにちは、旅するフリーランスの太郎(@taro8138)です。
先日フランスからの一時帰国のためにスーツケースを買ったのですが、まさかのパリの空港でスーツケースが開かなくなるというハプニングに陥ったのです。
その際にスーツケースを開けるためにいくつかのスーツケースの鍵を開ける方法を調べましたので、備忘録も兼ねてまとめます!
TSAロック付きのスーツケース?何それ美味しいの?
僕がフランスにて買ったのは、Delseyのこちらのスーツケース(青)。
最近ではよくあるTSAロックがついたダイヤル式のものです。
スーツケースの開け口はジッパーになっていて、そのジッパー自体をロックしてスーツケースが開かなくなるようにできています。
TSAロックは空港の税関などで職員が特殊な鍵を使って開けることができるというロックの種類で、この鍵穴はそういった場合の時のためのもの。なのでスーツケース自体には鍵はついておらず、ダイヤル式で開けることができます。(スーツケースを買うのが久しぶりすぎて、「買ったのに鍵がついてねぇ!」と言って百貨店に引き返したのは私です。)
空港で初めてロックしたらスーツケースが開かなくなった
日本への一時帰国のため、フランスはパリのシャルルドゴール空港にいた僕。
実はスーツケースを買ってから、一度もロックを使わずに空港まで来てしまっていたのです。
通常スーツケースの鍵は開けたままにしておくべきとのことですが、TSAロックの場合は空港職員が特殊な鍵を持っているため、ロックをしたままでいいんです。僕もその言葉の通り、空港で初めてスーツケースをロックしました。
僕:「えっと、このジッパーをここの鍵穴にはめればロックされるんだよな。。」
スーツケース:「ガチャン(鍵が閉じた)」
僕:「お、これで鍵が閉まったのか!それで開ける時はダイヤルを合わせればいいんだったよなぁ。確か初期の暗証番号は000のはず」
スーツケース:「・・・・・・・・(すでに暗証番号は000に設定されているが)開かない」
僕:「!!!あれ、000になってるのに開かない!!え、なんで!?」
そう、空港で初めてスーツケースをロックしたら、初期設定暗証番号の000に設定しているにも関わらず、スーツケースは断固として開かなくなったのです。
思い出される百貨店でのやりとり
この時僕の脳裏に思い出されていたのは、百貨店でのアジア系の店員とのやりとり。
スーツケースを買う時に、暗証番号の変更の仕方を店員に聞いたんです。
店員:「はい、こちらが商品となります。お買い上げありがとうございました!」
僕:「いえいえこちらこそー!あ、そういえば暗証番号ってどうやって変えるんですか?」
店員:「暗証番号の変更ですね!現在は000となっておりますので、この番号から変える場合は、こちらのボタン(番号変更用のボタン)をペンか何かで奥まで押し込んでいただきまして(実際にペンでボタンをカチッと押してる)、そのあとお好きな番号に変更してもらえれば大丈夫ですー!(適当にカチカチとダイヤルを回している)」
僕「へー!簡単なんですね!わかりました、ありがとうございますー!」
暗証番号の変更の仕方をバッチリと理解した僕は、スーツケースのダイヤルをそのままにして帰路についたのです。
そしてその時のことを思い返すうちに僕の中に湧き上がってきた疑問が一つ。
(もしかして・・・・・・・・・・・・あの店員に暗証番号の変え方を聞いた時に、あいつ適当に番号変えたんじゃ!?)
まだ疑惑の段階でしたが、それしか問題点が考えられない僕はあの店員に対する怒りが烈火の如く湧き上がっていました。
でもこれから百貨店まで戻ることはできない。。。とりあえずこれは自力で開けるしかない!
ここからは数十分ほどGoogle先生に鍵の開け方を問うことになります。
スーツケースの鍵が開かなくなってしまった時の対処法(ダイヤル式)
流石のGoogle先生、スーツケースの鍵の開け方を調べてみるとすぐにいくつかの方法が見つかりました。
1. ボールペンをジッパーに突き刺して力づくであける
2. バールを使って力づくであける(スーツケースが壊れる)
3. 000~999まで全ての番号を当てはめてみる
この3つのやり方で考えてみると、まずすぐにできそうなのは1と3!買ったばかりなのに2はあり得ません。笑
常備していたボールペンを取り出し、ジッパーの境目に突き刺してみます!
スーツケース:「シーン(微動だにしない)」
僕:「ボールペンが、刺さらない!!!!」
そういえばあの店員、スーツケースの説明の時にこんなことも言ってたなぁ。
(店員:このスーツケースのジッパーはボールペンなどでは絶対に開けられないように作られていますのでご安心ください・・・・・・・)
自分の手で自分の首を絞めるというのは、まさにこういうことなのですね。
方法1では絶対に開かないと悟り、3の000~999の1000通りの番号を試すという方法へと切り替えることに!
文面で見るととてつもなく長い時間がかかりそうですが、実際にやってみると1000通り全てを試す以前に鍵が開くことがほとんどのようで、10~15分くらいで開くとのこと。
ここからダイヤルとのにらめっこが始まります。
僕:「えっと、000、001、002」
ダイヤルロック:「シーン」
僕:「115、116、117」
ダイヤルロック:「シーン」
僕:「522、523、524」
ダイヤルロック:「シーン」
僕:「786、787、788(あれ、結構終盤に入ってきたけど全然開かないぞ。。。)」
ダイヤルロック:「シーン」
僕:「985、986、987(おいおい、1000通り終わっちゃうよ!)・・・997、998、999!!!!」
ダイヤルロック:「シーン」
僕:「、、、000(一周した)あ、開かない。。。。」
絶望の淵に立たされた瞬間でした。
そして時計を見ると、すでに飛行機への搭乗1時間前。もうチェックインしないと飛行機自体に乗り遅れる可能性もあります。
この時点でもうスーツケースは日本へと帰ってからどうにかしようと潔くあきらめ、とりあえず荷物を預けて飛行機に乗ることを決心しました。
トランジット中に見つけた奇跡
パリ-アブダビ-成田という経路で帰国の途についたのですが、僕の頭の中は開かないスーツケースのことで一杯でした。
そのためどうにか開ける方法はないものかと、トランジット中のアブダビでもスーツケースの開け方を調べていたんです。
そうしたらこんなTSAロックの使い方についてのページに行き着いたんですが、そこに掲載されていた内容が驚愕のものでした。
開け方の順序1
開け方の順序2
ん?
寝耳に水とは、まさにこのことでしょうか。
まさかダイヤルを合わせた後にボタンを右にスライドさせるなんていう手順を行う必要があっただなんて。
えぇ。皆さんもまさかと思うかもしれませんが、僕はこのボタンを右にスライドさせるといった手順を怠っていたのです。
〜その後、成田空港にて〜
スーツケースをピックアップし、緊張の瞬間。
僕:「ダイヤルを000に合わして、スッとボタンを右にスライドさせる」
スーツケース:「ガチャリ(ロックが開いた音)」
僕:「・・・まじか」
事の顛末は以上の通りです。
本当に予想だにしていなかったのですが、僕がちゃんとした手順を踏んでなかったのがいけなかったようですね。笑 (店員さんはちっとも悪くありませんでした)
今度からはちゃんと取り扱い説明書を読んでから使用するようにしますっ!
皆さんも早トチリをしちゃいけませんよっ!
他にもある、スーツケースの開け方!
上記で紹介した以外にも鍵が開かないスーツケースを開ける方法があるようです!
購入した店舗・正規代理店に持っていってマザーキーで開けてもらう
こちらはスーツケースを購入した店舗やブランドの正規店に実際に持っていって、開けてもらうというもの。正規店ならスーツケースを開けるための鍵を持っているので、まず確実ですね!
ピッキングで鍵を開ける!
ちょっと犯罪っぽい香りがしますが(笑)、実際にピッキングで開けられることもあるそうです!こちらの商品なら、Amazon Primeで即日届けが可能です!
専門業者に依頼する
どうしてもスーツケースが開かないとなったら、最後の手段は専門業者に依頼することです。
こちらの鍵の救急サポートセンターであれば、鍵業者では珍しく、スーツケースの解錠にも対応してくれます。
出張費などはかからず、電話一本ですぐに鍵の解錠に対応してくれます。ちなみにスーツケースの解錠にかかる金額は8,000円〜で、実際に解錠にかかる前に料金の見積もりも出してくれるとのことです。
もしどうしてもすぐにスーツケースを開けないといけない!という緊急時には、まずは鍵の救急サポートセンターに電話をしてみて、相談してみるといいかもしれません。