*これは私が実際にボッタクリタクシーに遭遇し、そこからなんとか値切ったお話です。
ただ、海外の悪質タクシードライバーは銃やナイフを持っている場合もあり、あまり無茶なことをすると命の危険もありますので、ご注意ください。
フィリピン、マニラ。
東南アジアでも有数の危険な都市と悪名高いこの場所。
強盗や恐喝、詐欺などは頻繁に起きていると言われていますが、遊ぶ場所やお店などを気をつけていれば回避が可能です。
しかし
こいつだけは避けられないものがある!!
それは
ボッタクリタクシー!!!
空港に到着した時からすぐに狙いを定められ、ホテルの前で拾うちゃんとしてるっぽいタクシーでさえも高額料金を請求される!!
このボッタクリタクシーに関しては、誰しもが戦う運命にあるのです。
そして私も、
マニラ3日目にして、こやつに捕まってしまいました。
あまりタクシーには乗らないのですが、本日はマニラの起業家の方へのインタビューがあったため約束の場所へ行かなければいけない。
なるべく徒歩と公共交通機関での移動を心がけているのですが、約束の場所は徒歩では一時間、交通機関もない、しかも今日は雨!のためタクシーに頼りざるを得ませんでした。
ただ、日本のようにタクシーがすぐに捕まるわけではないのがこの国。
そのため、タクシー乗り場になっているホテルへ行き、そこに泊まっているタクシーで向かうことに。
宿からすぐ近くのホテルへ向かい、入り口にいるホテルマンにタクシーに乗りたいことと、行きたい場所を伝えます。
ホテルマンのあんちゃんたちはとても優しく、宿泊者でもない私のためにタクシーを止めて、運転手に行き先まで伝えてくれるんです。。
しかもちゃんとタクシーメーターを使ってくれるかの確認まで!(ボッタクリタクシーは大概メーターを使わず、高額な料金を請求します。)
タクシーメーター使ってくれるとの一言に安心し、車内に乗り込む私。
運転手も優しい感じの人で、
「あれ、今日土曜日なのに仕事?大変だねー、日本人は偉いねー。」
なんて会話が弾むほど。
これなら大丈夫だと、メーターチェックを怠っていたのです。
発信して5分程経過した頃にようやく気がつきました。
あれ、メーターがオフになってる?
途端に頭の中に駆け巡る色々な考えたち。
なぜだ?ホテルマン、メーターで行くって言っていたよな?
これオフになっているように見えて、実は計算してんのかな?
まさかボッタクリタクシーなのか?いやいやそんなことはないはず。
もちろん答えなどわかるはずもないため
恐る恐る運転手に聞きました。
「ねぇ、これタクシーメーターオフになってない?」
すると運転手
「あーこのタクシーはホテルからの特別車両だから、行く先で料金が決まっているんだよねー。」
「は、なんだって????」
綺麗にラミネートされた料金表を渡してくる運転手。
「お客さんのところは、ここのポイントだから860ペソ(約2500円程)だねー!」
「このタクシー、ボッタクリじゃん!!!!!!」
先日空港付近から宿までの料金が約1時間で250ペソだったのに、このタクシーは15分で着く場所に対してその3倍以上の料金を取ろうというのです。
「これは、すぐに降りなければ!!!」
とは考えたときに一つの不安が。
「ここでタクシーを降りて、すぐに別のタクシーが捕まるだろうか?捕まらなかったら約束の時間に遅れてしまう。」
大切なインタビューに遅れるわけにはいきません。
ここで私、腹をくくりました。
「よし、このままとりあえず乗っていこう。」
このボッタクリタクシーにそのまま乗車していくことに決めました。
下車する際に、なんとか戦おうと決めたのです。笑
10分ほどして、目的地に到着。
一応料金はいくらと聞いてみます。
「860ペソ」
やはり料金は変わりません。
ここで値段交渉のスイッチをオン!!!
値段交渉といっても、不平不満を浴びせるだけです!!
「ここ(運転席)にタクシーメーターついているのに、なんで距離で料金が決まってるんだ?」
「昨日は空港から宿までタクシーで行って、250だったぞ!ここまで空港の距離の半分もないじゃないか!」
「っていうかこの値段高すぎるだろ!俺そんなにお金持ってないよ!」
「ってかそこのスタバの人にここまでの適正料金を聞こう!スタバの人なら知っているでしょ!」
こんな感じの内容をグダグダ20分ほど言い続けたんです。
正直スタバの人がここまでの料金知ってるわけないのに、っていうかそのスタバ休みだったから人もいないのに。笑
でも次第に
860
550
300
といった具合に運転手が料金を下げ始めましたんです!
多分、この日本人は頭がおかしいと思われたのでしょう。
ここまで来たらもう一押し!!
「何か不満があるならあなたの会社(大手タクシー会社らしかったため)に電話するからつないでよ!」
これが効いたのかわかりませんが、
「じゃあお前はいくらなら払うんだ?」
とタクシー運転手
「100ペソ」
と私が言うと
「ハッハッハ 笑 お前みたいな日本人は初めてだよ、もういいよ100で!」
と運転手。
100ペソでも悔しかったですが、8分の1以下に出来たのでよしとしましょう。
正直、何も凶器が出てこなくて良かった、内心ドキドキしていました。。。笑
今回学んだこと
・ボッタクリタクシーに捕まっても、料金を割引してもらえる可能性はある。
・下手くそな英語でも、意味わからないことでもいいのでとりあえず不満を伝える。
・一見ちゃんとしたタクシーに見えても、そうではない可能性もある。
・乗った時に、ちゃんとメーターをオンにさせる!
・別の料金表が出てきてもそれはフェイク、会社に隠れて運転手が勝手にやっているだけ。
いかがでしたでしょうか。
「海外のボッタクリタクシーに遭遇し、高額料金を値切ったお話。」
高額料金といっても、日本円だと2500円ほど。
きっと普通の旅行者だったら払う人も多いでしょう。
でもフィリピンでの800ペソなんていうのは、日本でいう7〜8000円ほどの感覚です。
払える余裕があったとしても、あまり気持ちのいいものではないですよね!
ただ、この記事を読んでボッタクリにあった時に同じことをしろとは勧められません。
冒頭にも伝えましたが、悪質な運転手は凶器を持っている可能性もあります。
ご自身の判断にて、戦ってみるかどうかをお決めください。