こんにちは、太郎(@taro8138)です。
記事のタイトル通りなのですが、僕がフランスのワーホリビザを取って1年間働いた結果、当初目標としていた金額を超えて貯金することができました。
今回は僕がフランスでの仕事なし・コネなし・フランス語話せないというゼロベースから、どんな働き方をしてどんなことを考えながら仕事をしていたのかをお伝えしたいと思います。
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そもそもなんでフランスワーホリだったのか
まず始めに、なぜ僕がフランスにワーホリビザを取得してこの国へ働きに来たかという、そもそものお話です。
僕は2016年の6月に世界一周から日本に帰国したのですが、当時から僕はこれから自分がやっていこうと計画している事業がありました。
こちらの記事でこれからの事業についてお伝えさせていただいています。
参考記事:半年後、日本へと帰国したら会社を立ち上げます。僕がやろうしていることを皆さんにお伝えさせてください。
メイン事業というのがコワーキングオフィス+ゲストハウスになるのですが、この施設設立のためにある程度のお金が必要だったんですね。
銀行から借り入れをするためにも、自己資金で150〜200万円くらい(この数字は周りのゲストハウスオーナーがこれくらいは必要だろうと言われていたもの)は自分で稼いでおきたいと考えていました。
ただ、世界一周から帰ってきたばかりでお金はすでに使ってしまっていたし、どうやってお金を稼ごうか、稼げるって噂のオーストラリアにワーホリでも行こうかなと考えていたんです。
そんな時に世界一周中でのご縁で、ある企業からフランスでファッションECのフランス法人を設立したいので一緒にやらないかというお誘いがあり、普通にオーストラリアでワーホリをするよりも楽しそうだと思ってそのお誘いを受けることにしました。給料以外に家も用意してくれると言ってくれたので、正直この誘いには乗らない手はないと思ったわけです。
久しぶりの企業勤めということで楽しみにしていたのですが、その生活は1ヶ月も持たずに終了となりました。
理由は代表及びメンバーと上手くいかなかったことです。
僕が求める仕事内容や報酬と向こうが提示するものが異なり、お互いの意思が疎通することなくあっけない終焉となったんですね。
その結果として、僕はフランスに来て仕事なし・家なし・収入なしというスリー0を経験。
お金を稼ぐためにきたのに、フランスで生活していくための準備などですでに使ってしまったお金などを計算したら、貯金はマイナス15万円ほどになっていました。
本当に笑っちゃいますよね。
誰も知り合いはいない、フランス語は話せない、仕事はない、というか住む家もない。
さぁどうしようかと、10月のパリの寒空の下で数時間ほど途方にくれたことを覚えています。
関連記事:【2016年総括】家なし職なし収入なしに陥った僕の一年を振り返ってみる
頑張り抜いた1年後の結果は?
タイトルにも出ている通りなのですが、先にフランスで働き抜いた結果についてお伝えしておこうと思います。
渡仏前に設定していた150~200万円という貯金目標を大きく超えて、結果として350万円超の貯金ができました。(税金類は日本帰国後にお支払いするのでその点は加味していません。)
これは宝くじに当たったとかそういったものではありません。
正真正銘、僕が自分で動いて手にしたお仕事で稼いだ結果としてできた貯金です。
でもどうやって稼いだのか?普通に働いたら一年で350万なんてお金を貯金するのは難しいですよね?
しかも物価が高い割に外国人労働者の賃金が安いパリという街に住みながら、です。
ここから僕がどんな仕事をしていたのかをお教えしたいと思います。
僕がパリで実際に行っていた3つの仕事について
パリの高級ブランドをBUYMAで販売
まず僕の仕事の柱となったのが、BUYMAというファッションECを使ってのファッションアイテムの販売です。
このBUYMAでは、個人単位でファッションアイテムの売買ができ、特に海外居住の日本人が現地価格でファッションアイテムを買い付けして日本国内へ販売しています。一番最初に僕をパリへ誘った企業も、このBUYMAなどのシステムを利用して事業を回していました。この企業とは一ヶ月しか仕事はしていませんが、この期間である程度のノウハウは学べていたので、それを生かすことができた形となります。
パリという街は高級ブランドのメッカです。
日本人が大好きなルイ・ヴィトンやシャネル、エルメス、ディオール、クリスチャン・ルブタンなど本当に世界のトップブランドがパリという小さな街に集結しています。このパリという街でBUYMAを利用したという点は、僕にとって大きなメリットなりました。
BUYMAではお客様から注文が入ってから買い付けをすることが許されているために、バイヤー(販売者)が在庫を抱える必要性がありません。こういったリスクの小ささもあって、資金がなかった当時の僕にとってはうってつけの仕事でした。
パリでBUYMAを始めたばかりの頃は月に10万円ほどしか稼げませんでしたが、作業すればする程売り上げも上がっていきました。一番売り上げた時は月商300万円ほど、月の粗利は100万円を超えたこともありました。
とりあえず何もなかった僕がパリで生きていけたのは、このBUYMAがあったからに間違いありません。
僕が月商粗利100万円を稼いだノウハウはこちらから
関連記事:【Buymaでのファッションバイヤー活動2ヶ月目は売り上げ152万円、先月から69万円アップしました
Airbnbでのアパート運用
こちらは夏季の数ヶ月だけでしたが、Airbnbを利用した民泊サービスも実施していました。
実はフランスという国は、世界で一番の観光大国です。
日本は2020年までに訪日外国人数を4,000万人までに引き上げたいとしていますが、フランスは2016年時点で8,500万人の訪仏外国人数を誇ります。そして、そんなフランスの都市の中でもパリが一番の観光地なんですね。
ということは、それだけAirbnbの需要も高いということです。
僕は自分が借りているアパートで自分が留守にしている期間や、友人が夏季休暇で持ち家を空ける期間などで、彼らからの依頼で代行としてAirbnbを運用し、その手数料を受け取っていました。
正直、夏のバカンス期間にパリでAirbnbの民泊をしたら、予約率はほぼほぼ100%に達します。
Airbnbを運用したのは2ヶ月ちょっとだけでしたが、その間にお客さんが入らなかった日は数日もありませんでした。
この短期間のAirbnbの運用では、1ヶ月あたりで家賃分を支払っても20~30万円の利益を生み出すことができました。
ブログ収入
3つ目の仕事ですが、今皆さんが読んでくださっている当ブログ(SuzuTarog)でもお金を稼ぐことができています。
元々は世界一周の日々を綴っていただけのブログだったので、世界一周当時や帰国したばかりの際はほとんどブログ収入というものはありませんでした。
しかしながら昨年日本へ帰国した際に、プロブロガーのあんちゃ(https://www.mazimazi-party.com)や、やぎぺー(https://www.jimpei.net)といったプロブロガーに出会ってブログを使って稼ぐことを肌で感じることができたこと、地方開拓家として活躍している池ちゃん(http://ikechan0201.com)からwebを使って稼ぐ知識を学ぶことができたおかげで今年に入って少しずつブログ収入を作ることができてきたんですね。
現在では、会社員時代の倍以上の金額をブログ収入で得ることができています。
今後自分で事業をしていく上でも相性がいい仕事なので、これからも引き続き力を入れていきたいと考えています。
パリでの仕事が上手くいった要因とは?
上記に挙げた3つの仕事は、正直誰にでもできる可能性があるお仕事だとは思います。
ただ全てを継続して、そして成果を残すというのは大変なことです。では、なぜ僕が上手くこの3つの仕事を回すことができたのか?それは以下の要因があるためだと自分では考えています。
アルバイトをしなかった
僕はお金も仕事も家がなくなった時も、アルバイトをしませんでした。
これはパリでアルバイト(時給8〜10ユーロ)をしたら、それだけで月に稼げる給料の上限が決まってしまうと思ったからです。もちろん当時は自分が稼げる保証なんてどこにもなかったのですが、それでも時間に拘束されて自分が稼げる可能性を狭めてしまうアルバイトについてはやろうとは思いませんでした。
結果としてアルバイトをせずに、全ての時間を自分で仕事をするための時間にあてたことが良かったのだと思います。多くの時間を使って自分が出来る限りのことをしたために、それがそれぞれの仕事で最短の成果につながりました。
英語を話すことができた
僕はフランス語が話せません。
一年ちょっともフランスに住んだのに、それでも正直全然フランス語は上達していません。でもそれでもフランスでやってこれたのは、僕が英語が話せたためです。高校で留学、大学では海外でのインターンに参加していた僕は、普通に会話する程度では不自由なく英語が話せます。
英語を話すことができたからこそ、BUYMAを使ってファッションバイヤーをする際には、ブランドショップの店員さんたちとコミュニケーションを取って良い関係を構築し、いい情報を得ることができていたし、Airbnbで外国人の受け入れをする際にも円滑に物事を進められていました。
やはり海外で生活をする上で言葉は大きな壁となりますが、英語ができるだけで大きなメリットがあるのは間違いありません。正直パリに来た時には何のスキルもなかった僕ですが、それでも唯一誇れたのがこの英語力でした。
一度全て失ったおかげで前に進むしかなかった
先ほどもお伝えした通り、僕はパリにきてから文字通り全てを失いました。
普通の人は、お金も仕事も家もなくなったら、日本にとりあえず帰ろうと思う人がほとんどでしょう。
でも僕はそれをしなかった。というかそのどん底の状態から這い上がれなかったら、これから先どんな事業を自分で手がけても上手くいかないんじゃないかという風に思ってしまったためです。
だからこそ僕は前に進むしかなかったし、本当にガムシャラに働くしかありませんでした。
当時は寝る時間以外は本当にずっと仕事をしていたし、それが全く苦じゃなかったんですね。それだけ自分の力で這い上がってやろうっていう気持ちの方が大きかったんです。
あの時の自分のパワーを知ったからこそ、自分の可能性はまだまだあるだろうと感じています。
これから日本へ帰ったら、僕はもっともっと頑張ります。
1年間でどの程度稼げたのか
この1年間でどのくらい稼いだのかざっと計算してみました。
具体的な金額は控えますが、今の僕の28歳という年齢水準で考えた時に、大体大手メーカーから総合商社くらいの年収くらいは稼げたのではないかと思います。
日本で普通に仕事をしていたとしてもこの金額を稼ぐのは大変なことだと思うので、ゼロベースから始めたということを考えた時に、この結果は僕にとっては上々です。
ただ課題は、日本に帰国後も同レベルで稼ぎ続けていくことだと思うので、その辺りについては今の仕事で継続できる部分と現地(パリ)で外注化する部分などで切り分けを考えることですね。
ワーホリでも働き方次第で稼げる方法はいくらでもある
パリに来て本当に多くの壁にぶち当たり、その度に試行錯誤を重ねました。
僕のように全てを失っても、考え方や働き次第でいくらでも仕事を生み出したり稼ぐ方法を作ることは可能です。
ワーホリだからといって語学学校に通わなければいけなかったり、現地の飲食店やカフェでアルバイトをしなければいけないということはありません。
その人に合った方法、その場所の利を活用した方法で稼ぐ方法というのは本当に多岐に渡ります。
この記事を読んだ人でこれからワーホリを考えている人、海外で働いてみたいという人が、自分の働き方というものを考える際に少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
以上、「フランスワーホリを利用して貯金ゼロから1年間で350万円以上を貯めた僕の働き方を紹介したい」
でした。
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